2009年8月8日土曜日

性に関する講話のアンケート集計

満足度は80%の生徒さんが80~100%という成果であった。
勉強になったテーマ:月経の仕組み、月経痛、安全日はない、エイズ、男女心理、男女の性欲、人股言う中絶の影響、性感染症の予防、コンドームの使い方、先輩の話、愛の反対は?
という感じである。
予定が合えば、道南医学会で発表する予定である。

高齢者のend-of-lifeケアガイド

カナダの本の訳本である。高齢者の緩和ケア、晩年期ケアのための文化的側面という章があった。
カナダは難民をたくさん受け入れており、人種のモザイクといわれているだけあって、日本以上にこの部分の配慮が重要なようである。以下抜粋。

【医療者自身に対して】
ある文化の中でどのようなケアを実践するか考えるにあたって、まずは自分自身が自省することから始める。
①人のあり方や生き様について、まじめに興味を持ち、学習したい、好奇心を持つ
②病気、とりわけ死にゆくことの文化的側面に対する認識や感受性を高めること
③自分の持っている文化や文化による影響を探求し、よく考えること
  バックグラウンド・価値観・ポリシー・喪失の感じ方・人生の重大事項をどう表現するか?
④自分の文化的好みを自由に考える
⑤ケア提供のチームメンバーとこうした事柄について腹を割って話し合うこと
⑥文化の社会学的な知識や教育を受けること

核廃絶へ

広島、長崎の日である。
日本の国益からすると、アメリカの同盟下にて守ってもらう(予定)が理なのか。
とはいえ、憲法の平和主義をしっかりやるなら、そのような保護からも脱する覚悟が必要である。
恐竜は天災で滅亡したが、人類は核をもった時点で、人災の可能性も手にしているのかもしれない。
やはりThink globaly, Act localyである。身近なところからできることを考えたい。

定年後の新たな挑戦を楽しむ形成外科医

①「疑問を突き詰めるとoriginalityがでる」
  臨床で疑問がでたら、それをつきつめると意外にわかっていないことが多い。
  それを研究テーマにすれば良い。
②「論文は英語で書かないと意味ない」
  せっかく書くなら、多くの人に読んでもらうべきである。
③「自分の子供だったら・・・ 祖母のだったら・・・」
  と患者さんにお話しすると、結構納得してもらえる。
④笑いの可能性 落語好き!

家庭医の専門性「長く身近にいてすべてに関わる」

幅広い臓器分野のプライマリ・ケアをする能力 + 良質な医療の提供
良質とは?
①患者の満足度が高い ⇒患者のことを良く知っている(家族・暮らし向き・地域・長く勤めている)
                 親近感や信頼感があり心理的障壁が少ない
                ⇒患者と上手くコミュニケーションがとれる
                ⇒責任をもって患者の問題解決に当たる
                 (質が高い、評判がいい、外部との連携、モラルが高い)
                ⇒受診のための環境が良い 

教えたくなる学習者

初期研修医や学生をみていて一言。
①挨拶ができる②お礼がいえる③礼儀正しい これがベース。
それ+④積極的 ⑤質問をしてくる ⑥吸収が早い
こんな感じかな~以前、寿都で教えたくなるよ、おまえは、と言われたが、自分は当てはまっているような気がする。

稽古茶事

茶事が終わった後、不思議と帰り道の景色や緑が鮮明であった。
同じ部屋に4時間あまり、特殊な空気の中でお茶や懐石料理をいただくという非日常体験が、逆に日常への感覚を研ぎ澄ましたのかもしれない。自分にとってはクロックを落とす良い日常の一部である。

1年間のcontextを深めるタイミングを考える

【proximal】
家族との関係・ソーシャルサポート:お盆、正月の帰省、本人の誕生日へのプレゼント
経済状況・職歴・学歴・余暇:長い休みになるときの過ごし方

【distal】
地域:地理、宗教、倫理など→郷土資料館、図書館の「私たちのふるさと」系の本
文化:祭りなど地域のイベントへ参加、散歩
社会システム:役場の保健福祉課と連携、保健師とコミュニケーション、
経済:日本や世界の経済動向を知る
地理:そこに住む
メディア:地域放送、町の広報、普通のニュース
地球環境:

2009年8月7日金曜日

GF質的評価(medicina2009 7月号より)

①胃潰瘍は悪性サイクルのことがあるので、2ヶ月後に再度GFを必ずする
②単発のびらんは、胃癌を疑う
③良性過形成ポリープとⅠ型早期胃癌、Ⅱa型早期胃癌と胃腺腫は鑑別が困難。
④SMT病変の見方
  大きさが2cm以下なのに中心陥凹を伴う隆起性病変。
  不整形のびらんを中心に有する
  bridging fold様だが、隆起頂上の中心までヒダが伸びてきている。
⑤スキルス:ひだの腫大1cm以上(大脳回転様)+ふくらみ悪い

⑥生検:白苔の縁をする。

3件

2週間ぶりぐらいのGF。挿入から観察まではスムーズであった。
手続き記憶はあまり障害されないようだ。
あとは、質的診断をどうしていくか?
また、来年は都市型診療所となったため、エコーにも力を入れるべく、
10月からまた研修スケジュールを調整したいと思う。

2009年8月4日火曜日

hcfmレジデンシー改善案

・女性が働いていくうえでは大変。
・外部施設の知識も取り込めるような体制つくり
・フリーのコマをもっと持ちたい。
・サラリーマンになったら普通に学ぶような事 

シンポのまとめ方

理事長のまとめ
「うまくまとめようとしてもそれぞれの思いが表れており、私の気持ちが述べさせていただきたいと思います」

家庭医を長くやるやりがい

「一緒に生きてきた人々が、一緒に暮らしていると思えること」
「地域と医療以外でつながりを作る」

HCFM方式の構築

事務局長「チャレンジはポジティブな勘違いが必要」
・地域医療再生プログラム(HCFM方式)
 ①自治体がグランドデザインを決める
 ②グランドデザインに共鳴したDrを招へい
 ③医師を疲弊させない←地域を好きになってもらう。住民の啓蒙活動(地元の病院にかかる)
 ④経営診断と経営の健全化 ⑤行政が主体となり、住民を巻き込み形にする

地域シンポ~家庭医療NSとは?

婦長「いろんな家庭医が居ていい」
・前所長と訪問診療後のみとりで、おにぎりを食べながら思い出を語り合った。家族・本人と同じ土俵に 
 たつことのできる医者が家庭医療かな~と思った。
・長く住んで風土、気質を知るとその人に興味をもって医療をしたいと思える。
・家庭医を楽しむのが基本。

地域シンポから~寿都町

町長「仕事をしやすい環境をどう作るか?」
・無床だと安心して暮らせなくなる。住民からがんばんなさい!と励まされた。
・病院はインフラ(社会基本設備)である。
・産業・教育・文化・医療が町を支える柱だと思っている。(安心できる生活)
・TOPは決断しないといけない。

保健師「自分の健康は自分で守るという住民意識」

2009年8月3日月曜日

茶の本 The Book of Tea

岡倉天心著。
道教が理論背景となり、禅がその実践をなした。
仏壇が床の間となったのである。
和:調和である。生涯にわたって修行を積んでこそ、伝統や自然のなかにあるさまざまなもの、陶磁器
   織物・香・漆器・料理・禅僧の書・和歌などの知識をえることができる。
敬:生活を支配している我執を捨て、尊敬と謙遜の精神を意味する。叶うはよし、叶いたがるはわるし。
  茶会は生涯だた一度のものである(一期一会)
清:心や精神の清めを象徴している。
寂:寂滅を意味し、真の自己に目覚めるという意味である。慈愛・節倹・謙譲。

茶の楽しみ

ただ稽古するだけでは駄目です。自分が茶会の亭主になったつもりで、客をもてなし道具を扱う。
それを先生にみてもらい直してもらう。点前の順序を覚えるだけでは駄目です。

本質を見抜く考え方

国際政治学者 中西輝政著。
①敵の視点から物事を考える
②テーマに最低3つの仮説を立てる。
③自分の考え方にあった3つのセオリーを用意しておく。作用反作用・慣性・ししおどし
④民意といえども誤る
⑤自分の頭の中のルーツを探る
⑥直感的に面白いと感じるほうを選ぶ:とらわれない本来の自分の感性は常に正しい判断を下せる
⑦外交の本質「早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する」
⑧文明単位:西欧キリスト教・ロシア正教・イスラム教・ヒンズー・中華・日本・南米ラテン・アメリカ
⑨国を知るなら、まず神話から。その国の精神的支柱は何か?
⑩危機を読むには、まず人心の中の変化をみなければならない。
⑪日本人を明確に意識する。素直さ・勇気・慈しみがアイデンティティーである。
→やはり、古事記・日本書紀・論語・仏教などに行き着いた・・・。

小児科外来のつぶやき

「真実は変わる」
 医学の進歩に対して。
 以前はテオフィリン製剤全盛であったが、今では考慮程度になっている。使用量も半分くらいになっ 
 た。
「小児科は地域性が大きい」
 何がはやっている?流行など知らないと事前確率が狂う。→基幹病院の回診など週1でもみると違う

小児科外来から

毎週月曜のAMは小児科外来にお邪魔している。
appearanceが小児では重要であり、その目を維持するためでもある。
①クループの治療
  夜間の悪化もあるので、ボスミン吸入+デカドロンエリキシル0.15mg/回で投与する。
  発熱などの細菌感染の合併を疑わせる時は、入院も考慮。
②予防接種の間隔
  麻疹(2か月という意見もある)・風疹・おたふく・水痘は4週間
  手足口病・伝染性紅斑・突発性発疹(2週間)
③喉頭蓋炎
  咳→ヒューヒュではなく、突然くる
④溶連菌にはトミロン5日間で有効である。
⑤エポセリン座薬という第三世代セフェムがある。
  入院児で点滴途中で抜針されもうすこし押したい時などに使用した。

2009年8月2日日曜日

A院長と会談

・一緒に働く医師の重要性。
・数年をみこしたプラン
・外来でnsに会話を聞いてもらいたい

将来の住宅アイディア

子供が賢くなる家見学。
・吹き抜けがあり、家全体で会話が聞こえる。
・本棚がいたるところにある。
・親と共通の本棚がある。
・親の書斎が二階の階段をのぼってすぐのところにある。
移動できる家見学。
・住む場所との兼ね合いか。

寿都でのスタッフと話して

結構、自分が思っている以上に、自分への好意を感じた。楽しく働いていると周囲も楽しいからか。
改めて、自分の持つ周囲へのいい影響について考えさせられた。
自分の良さ:ポジティブが周囲へ波及した結果か。

肩書がなくなった時に、何人がついてくるか?

真に人間的な関わり合い、交流ができたか?が大きい。

変化球

周囲には何人かは自分と同じ志の人がいる。
直接、いっても動かない人にも、同じ集団のちがう人から言われると動くという人がいる。
そのようにすることを、変化球という。

委任

相手のためにすることである、という意識でやる。
自分に非の意識は持っていない。部下や周囲を育てるために行うと考える。
そして責任は自分でとる。
逆に、委任されるほうは「一番得意です!」という気持ちで受けるのが、いい。

患者の物語を知れて感動した!

そういう医者が家庭医ではないか。

拡大ファムレフ「心エコー」

外来から入院になるときに、さっと心エコーを時間があるときは当てたい。
 IVC,wall motion,EF,TR 
 

世界を味わう・・・自分が年をとると?

年齢が若いうちの家庭医は、比較的異なる世代の方々の話を聞くことで、むしろ勉強になる、異世代への興味(戦前の話とか)というものがあり、面白いと思える。
これが、年齢を重ねてくると、自分にもあのような時代があったな~と懐かしがったり、医師としてではなく人間として、人生に対してちょっとしたアドバイスができるようになるのかもしれない。
同世代にたいしては、まさに共に同じ時代を生きる同志として、一期一会を共有できる味わいが生まれたりするのか?どうかのか?その辺も、家庭医として年齢を重ねていく中で味わいたい部分である。

同じ名字が多い地区では

松前では、同じ集落に同じ名字が多いため、「屋号」があり、それで呼び合うらしい。

マグロ解体ショーにて

①離婚するぞ!
 結婚生活にてたまに締め付けが必要と。このボタンを押し発破をかけると効果覿面らしいが、恐ろし 
 や~自分にも真似する日が来るのか来ないのか・・・
②面白く学ぶ!
 英語の勉強の秘訣をお聞きした。
③毎日5分でもいいから、机に向かって真面目に学ぶ
 英語の勉強の秘訣パート2
 ⇒洋楽の歌詞から学ぶ
 ⇒英語の字幕の映画・ドラマをみる などが自分には面白く学べそうだと感じた。
   

性に関する講話

7月23日終了。
手ごたえは十分だったが、疲労感も十分。
ただ、講話後に保健室でフリー相談会の時間が1時間あまりあったのだが、男子生徒のざっくばらんな話や、バナナを使用したコンドーム装着実演、女子生徒のSTIや月経痛の話などすることができた。
【直後のFB+】
・医学的な話の部分(月経とは?STIとは?)の部分(知識)で食いついてきていた。
・何かあれば町立病院へが、今までは外の人であったが、身近な相談場所があるという感じがよい
・コンドームの話などは身近な年代でよかった。
【直後のFB-】
・マイクの不手際、スライドが暗かった。
・内容を盛り込みすぎたかも?(子供にとっては満杯)
【校長からFB】
・ストレートに生徒の心にはいってきたのでは?(大事な話だ!と感じてもらえた)
・スライドが、興味をひきつけるような出来だった(自分の写真を使う)
・先輩の話、がよりリアリティを持って、生徒を惹きつけていた。
×女性の視点からの話がもうすこしあってもよかった
【養護教諭からのFB(自分で書くのも何だが…)】
改めて本当に素晴らしかったと思います。ほかの先生方も「あそこまで話してくれたら私たちもありがたいですね」などと言っていました。先生が医師という肩書を振りかざすことなく、心を開いて生徒によりそった講演をしてくださったことが成功の大きな要因だったと思います。
実は生徒は講演慣れしていて、「また講話で長い話きくのかよ~」と言っている生徒もいましたが、その生徒に感想を聞くと「うけた」とのことでした。彼の「うけた」というのはよく話を聞いていた印であり、今までとの違いを感じたのだと私は確信しています。
【生徒のアンケートより】
80%の生徒は満足という結果であり、こちらが伝えたかったテーマも大筋わかってもらえたようだ。
詳細なデータの分析は、事務にお願いしつつ、待ち。

⇒外来でのつわりの子から、COPC的な活動ができ、このような機会に恵まれ本当にありがたかったと
思っている。

イライラ源

外来にNsか助手さんがついてくれる。
ただ、自分の出した指示と違うことや、逆に話の流れについてきておらず二度手間的な説明をまたしないといけないときなど、思わずイライラしてしまう。
そのようなときには、教育的な態度を心がけたい。が、本人にやる気があまりない場合など、難しい。

マムシに咬まれた!

7月20日の外来で、ウォークインで込んでいる中、駆け込んできた人。
迅速に上級医を呼び、対応してもらう。
創部を広げ、喀血。入院して血清投与という流れとなった。
その後、文献をみるとエピネフィリン0.25ml皮下注すると、アナフィラキシー予防になるらしいこと判明。