2009年4月25日土曜日

医療における人間学の探究 山本和利著

Y教授の著書。医局に本棚にあったのを偶然に発見して読んだ。
癒しとillness、先生の義務時代の地域での話など、興味深かった。
illness healingや医療人類学的な考え方の重要性など、私の考えと共通する部分も多くあり、
札医の総合医学講座の教育体制1~6年を、松前を回ってくる学生から聞いたりしつつ、
勉強したいと思った。

心房細動と出会ったら

自分の頭の中の整理になりました。
ステップに沿ってやっていきたいと思います。ただ専門医への紹介基準がシチュエーションにより
異なると思いましたが。

2009年4月24日金曜日

初対面の人を褒める!

職場の人も段々と名前を覚えてきている。
名前を覚えるためにも、雑談の一つや二つ交えるようにしているが、
そこで、何か褒める言葉を交えると効果的だと思う。
ただ、これは自分サイドにある程度余裕がないとできないが。
やってみましょう!

本質をとらえないと駄目!

院長語録。
現在の家庭医療学会のPFについて。
PF作成が目標となり、実際の経験を積む機会を失うようではいけない。
教育の目的が、目的化してしまうのを危惧している。
地域医療を教えるなら、地域にでるべきで、大学で教育できることは限られる。
「スキーをならうなら、スキー場で」「家庭医になりたいなら、家庭医のもとで」

院長の学生を松前に呼ぶ作戦

①学生の講義
  楽しそうな雰囲気のみ伝える。写真をスライドにたくさん入れる。
  学生(先輩)の写真がかなり効果的!
②実習にきた学生に口コミで、大学に帰ったら宣伝してもらう

かかりつけ薬剤師

ある薬局で。待合の中に、地域の小学校や中学校の学校便り、松前の伝説、行事などローカル情報をふんだんに置いてあった。
薬剤師は、地域の教育委員会の役員も兼ねているらしく、松前における人作りをいかにしていくか?
松前にいかに若い人に残ってもらうか?というどの自治体も頭を悩ませているだろう課題に取り組んでいるようで、面白い。

松前町のCOPC的課題

受け売りである。
グループホームがあるが、入所者のレベルが一定でない。特養適応の人が厳密でなく、もっと介護度が高い人が入ればいいのに~と思うことがある。
大リーガー医がたぶん居る。
自治体の規模が、1万人弱となるだけで、行政がすべてを管理していくことの困難さを感じる。

COPC基礎体力~顔のみえる関係つくり

まだ担当入院患者が少ないため、午後を利用して
町内のデイサービス、グループホーム、診療所、特養、総合福祉施設、調剤薬局の
見学と新任挨拶に伺ってきた。
病院だけで働いていても地域や住民は見えず、地域のリソースや保健・医療・福祉にかかわる人々との顔合わせや施設の雰囲気を掴むことが目的であった。
貴重な人間関係を築くことができた!今後の発展に期待。

プライマリ・ケアレクチャーシリーズ

地域医療総合医学講座主催の朝の勉強会のDVDが病院にたくさんある。
これのバックナンバーと配布資料があり、それを1.5倍速でみている。
テーマによっては、結構面白く、ためになることも多い。
diseaseを鍛えるのに一躍かっている。

地域の病院の役割~死に場所つくり

副院長コメントから。
急性期病院でも、ある程度の療養的役割を担わざると得ない。
期限がないのはだめだが、方向性は決まり待機となり、長期に入院するのは仕方ない。
やはり、生まれた町でいかに死ぬか?という地域医療の究極かつ根源的な課題がここにある。

今週の小児科

①クラバモックスの外来における切り札的役割
②小児の虫垂炎は、家族歴が関係あり。jump testも有用である。
③NICU上がりの乳児の健診は何を気をつけるか?
  →修正年齢にして、3才頃まで様子見る。
松前で15年やっている経験値からの話は勉強になる。

COPC基礎体力~地図をもらう!

松前町と福島町の地図を事務からもらった。
住所の字をみて、町の中のどの辺かをイメージできると
患者さんの住んでいる場所などイメージができて、生活に入りやすい。
specific community(カバーする地域を知る)の基本である。

地元力~病棟Nsかつ松前住民

職場には松前生まれという方々も多い。
家族の連絡先がわからなかったケースで、その夫の職場に電話して、それツテで
家族と連絡をとったケースを経験した。
まさに、住民としての医療従事者を感じた。

2009年4月19日日曜日

茶道 作動 さぁどう?

町の裏千家西村社中へ初参加。
3人のこじんまりであるが、週末に稽古日を調整してくれ家族一同で参加できるようにしてくださった。
前先生から教わったお手前を披露。
茶道の良さは、哲学性、道徳性、宗教性、芸術性、社交性があるが、茶禅一味としてコツコツやっていきたい。楽しみである。

村上スキーム

毎週1冊は読書したいと思っている。
図書館で偶然発見して借りた。以前前沢先生が道新に書評を書いていた。
五十嵐先生の弟子であること、医療はインフラという中川先生が言っていたことが繰り返されていること、コミュニケーションを鍛える必要がある、など勉強になった。
→参考書:死に場所つくり
私も地域医療をやって高齢者とかかわっていると、いかに生まれ育ったこの町や村で死ぬか?という皆さん方のまさに最期の希望に答えるか?という部分を考えていたので、(これは都会にも共通する問題だと思われるが)、共感をもって上記書を購入した。

ものおじしないで質問する力

院長からおほめに預かる。
君は珍しいが、いいね、その積極性がいいね、と。
自分でもどこから来ているのか?
質問する力は自分の頭で考えているから生まれてくるものである。
生化学大野教授から「質問しないことは聞いていないに等しい」的なことを講義で言われた気がする。あれ以来、学生の時から大学の授業が終わると先生に質問しに黒板前に行っていたな~と思いだす。
ものおじしないのは、同じ人間って思っているからか?100年後にはみんなここに居ないって思っているからか?質問されて嫌な思いをする人はいない(いたらその人は大したことなくて質問するだけ無駄な人)と思っているからか?

初心忘れるべからずBY桂歌丸

噺家・芸人でありつづけるための一番大事なことは?の答え。
「良医になりたい」これが私の医学部専門課程にあがる時(19歳2年生後半)のときの
答えである。
極めて平凡であるが、全国民が臨床医に求める医師像として否定することはないだろう。
とすると良医を作ることが医学部の役割であるはずだが。
家庭医療学のインパクトを、その辺でも感じている。

Common groundに立つために!!

患者中心の医療の方法を利用するにあたり、
illnessやcontextをウネウネしつつ、私たちはcommon groundを探るわけであるが、
そのillnessやcontextはまさにその家族の特性や地域の風土や、その人の成育歴など複雑な要因から導き出せれており、お互いが納得しあう領域に達する必要がある。

今まで赴任先で無意識的にやっていた、早い段階での郷土資料館や図書館へのお出かけ、は地域を知る!地域を好きになる、という短期間で地域になれ研修していく研修医にとってみれば、非常に重要な教育の場だったのだと感じている。

日本人と日本文化とは?

Autonomyの原則を考えて、西洋の個人主義とと日本人の意思決定の差を考えていた。
これは、文化人類学文化心理学、民族学など、日本人の文化や性格がどう形成されてきたのか?
という非常に興味深い広がりを見せている。
自分も日本人である。今後に期待である!

胃カメラの力

胃癌のスクリーニングでのevidenceは認めていないが、GFができる場で働いていると
胃カメラしないで、胃薬だけで症状が軽快する人を、ほんとに大丈夫っていえるの?と思う。
寿都でも思っていたが、やはり見てみないと、あるものをない!とは言えない。
職人技を盗む技術は、体育会系的には面白いところである。

やっぱりhomeでの勝負!訪問診療

訪問診療に同行した。住民の皆さんの話す言葉が違って、松前の本来の言葉であった。
家でみせる表情や、そこでの雰囲気はやっぱり違う、ただ皆さんはみんないい顔をしている。
やはり、訪問診療はいいな~と思った。
ただ、ここでのpriorityの中では月1ぐらいかな~とも考えている。

総合福祉施設 松前屋

松前ケア会議といって、松前町における役場、グループホーム、特養、民間のディ、ケアマネなどが一同をかいする会が月1回ある。
そこで、地域の有効なリソースとして施設間すみ分けの議題が上っていた。
上記施設は民間であり、面白ろそうであった。一度見学へいってみたい。

教訓 「男は信じない」

ある助手さんと話していて、離婚された話になった。
そこからの教訓を聞いたところ、上記コメントあり。
究極的には、それもありかな~と思ったが寂しさも感じたが、無責任なコメントもできず、そうですかと
相槌をうった。

人を見る目

外来で、施設職員で変な人がいた。
NSに聞いてみたら、あの人は誰にでも変なんですとのこと。
やや安心。ひとを見る目がありますね、と褒められた。

未告知家族

ターミナル入院症例。認知症はなし。
家族の母は耐えられない、告知後のサポート体制もとれない。このままの状態でいってもらいたい。
だんだんと悪くなる場合は、こちらから母に話しますから。と。
Autonomyの原則からすると、本人に話したほうがいいのかな。本人の事前の意思は聞けていない。
日本人の他律性について、考えてしまった。
ラポール築きつつ、スタッフとも相談しつつ、今後の展開を模索中。

「いや~○さんの的確な判断で助かったわ。急いでコールしてもらってすぐに搬送できたのは●さんのおかげですね」

外科外来にwalk inした方を冷や汗をかいているとのことで、救急当番の
私をコール。
外傷性血気胸+プレショック+フレイルチェストで搬送となりました。
帰りの救急車で褒めました。本人は謙遜してましたが嬉しそうでした。

「電子手帳はinputできないと弱いと思ってます」

松前塾における院長の生涯学習法の一部。
雑誌は1冊購入して読んだほうがいいい→BMJを読んでいる
自分はPCのPDFファイル集をABC順に作成しようと行動目標に落とし込んだ。

体験型→楽しい→口コミ→学生が来るシステム

松前は学生が多い。ほぼ毎週来る。
歓迎会と送別会が必ず行われ、送別会が院長宅で行われた。
やはり、Hospitalityですかね。

口コミで松前の宣伝をお願いしていた。
体験型実習という感じで、採血やトリガーなど手技モノや、入院担当患者のカルテ書き、回診など
あれこれ体験させ、考えさせるという実習だと感じた。
学生がカレーを作ったが、HCFMエクスターン時代のお好み焼きを作ったことを私としては思い出した。

副院長語録「どういう風に話を聞いてますか?」

病状説明時の入りとして、一言。
寿都で学んだ「ねぎらいのアイスブレイク」は順調に生かしているが、そのあとに
上記をつづけるといい流れだと思う。

副院長は仕事人風な方なので、これまた盗む作業をしていくことになる。

小児科医語録「4月第二週から、変な症状の子でてくる」

小児科外来研修も、空気を読みつつ行っている。
その先生が参考文献として出してきた論文は1979年発行のものであった・・・。
自分よりも年上じゃないですか?
松前で既に15年も小児科をしており、将来病棟で働かないなら、ここで学ぶものはあるよ~
と私と一定の理解基盤を築けたと個人的には考えている。

Experience baced medicineをこの1年かけて盗ませてもらいましょう!