2009年5月17日日曜日

正見とは?キンスカの木

4人の王子がおりました。
キンスカの木を知らなかったので一度実物をみてみよう、ということになりました。
ところが、キンスカの木がどこに生えているのか一人の老人しか知りません。
老人は「一度に一人で、自分の仕事の合間に案内することしかできないが・・・」ということになりました。
第一の王子がキンスカの木をみると、木はちょうど芽吹いていました。
第二の王子がキンスカの木をみると、木は若葉が茂っていました。
第三の王子がキンスカの木をみると、木は人の手のような花を咲かせていました。
第四の王子がキンスカの木をみると、木はたくさんの実をつけていました。
そして、王子達があつまり、キンスカの木について話しましたが、どうも話が食い違うのです。
王子たちはなぜだかわからず、王様に教わりに行きました。
「お前たちが見たのは、たしかにキンスカの木であるよ。しかし、それをみた季節が違っていたので違ったように見えたのだね。」と説明した後に教訓を与えました。
「いいか、これからお前たちはものをしっかり見るようにしなければならない。ものをしっかり見るということは、目の前の事物を見ているだけではだめで、それが過去においてどのようであったか、未来においてどのようであるか、を知らなければならない。お前たちがキンスカの木を見たときに、案内してくれた老人に、これは過去においてどうでありましたか?未来においてはどうなるのですか?」と教わっておけば、他人のみたキンスカの木との違いが分かるのだよ。そういう風に事物を見ることが、正しい見方なのだ」
※ただ、過去=前世まで 未来=来世までと軸が広いですがね。

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